シングルマザーの方は、家庭におけるキーパーソンになることも多く、日々ご苦労があるかと思います。
仕事も忙しい、子どもの手が少し離れたかな?と安堵した頃訪れるのが親の介護問題です。
1:親の介護は突然降ってくる
私が36歳の時に、難病になった母の介護が突然始まりました。
母は、私が子どもの頃からからだが弱く、7~8年周期に入院や自宅静養が必要な病気を患っていましたが、数カ月もすると復活し、元気な姿をみせてくれました。
9歳年上の私の姉は、当時45歳でした。姉は母の介護の為に関西から関東に引っ越しをし、そしてふたりが、同居を始めました。
今まで長年離れて暮らしていた母との同居、姉への負担は年齢的なことも重なり、精神的に私以上に大変だったと思います。
現実を受け入れるのには時間が必要
私と母は、友達親子のような関係でしたので、母の病気・介護(後に死)はなかなか受け入れることができず、落ち込みと不安でいっぱいな日々を過ごしました。
自分の失敗も踏まえ、ある程度の年齢が来たら、親の介護や死の覚悟をしておいた方がのちのち引きずらないと思います。
母が他界して、16年になりますが、その後友人たちの中にも、介護生活をする人が増えました。
当然のことですが「親はいつまでも元気ではない!」ということを忘れないで頂きたいのです。
2:サインを見逃さない
私は当時、元夫の仕事のサポートで、毎日大変忙しくしていました。
母も協力してくれて、週に1回は必ず我が家か外で会っていました。
その時は、母の異変にあまり気がつかなかったのですが、半年ぶりに実家に返って愕然としました。
それは、とてもきれい好きの母であったにも関わらず、掃除が雑になっていたことです。
そして、何か心に不安を抱えていたのでしょう。
あちこちにメモが張ってあったり、調味料に使用開始日が大きく書かれていたりしたのです。
同時に筋力が弱る病気でもあった
また、筋力が弱る病気だったため、力が入れることができず、瓶の蓋が全て半開きになっていたり、輪ゴムをグルグル巻きにしていたりして、ストッパーにしていました。友人が家に来た時に、ストッパーするといった作業を手伝ってもらっていたようです。
私は、それを見て号泣しました、自分を責めました。しかし、その頃には介護生活のスタート地点から既に数メートル走り出しており、色々と考えている余地がなかったのです。
「まさか!」
どうやら、介護生活は突然とやってくるようです。
3:「人や国に頼る」頑張り過ぎない為に早い目に制度を知っておく
いざという時にSOSを発信したくても、110番や119番の番号を知らなかったら助けてもらえません。
介護とはそのようなものですから、まだ親が元気なうちにしっかりと、親の置かれている状況や、友人関係、金銭的なこと諸々話し合いをしておくといいと思います。
良く聞かれる話かと思いますが、どんなに親が「ヘルパーさんは嫌だ」「施設は嫌だ」と言っても、自分の人生を犠牲にしてはいけません。
お互いの幸せのためです。無理にでも制度を利用した家族は、ほとんど幸せになっています。(私が知る限りは100%)
良さを理解するためにも利用してみる
親も利用してみると、気にいるみたいです。しかし、相性などがありますから、その辺はよく話を聞いてあげて、合わないようなことがあれば変更の申請をしてあげて下さい。
そのように親も「子どもが自分のために「一生懸命に努力してくれている」と思うと、心が平和になっていきます。
4:後期高齢医療制度の加入状況をしっかり確認する
前回、保険の制度についてお伝えしました。その中で1つお伝えできなかったことがあります。
それは「後期高齢医療制度」についてです。
75歳以上になると全ての保険制度から「後期高齢医療費制度」に移行します。
また65歳~74歳の人でも一定の障害の状態にある場合は移行となります。
この時に注意することは、世帯主の移行により、75歳未満の扶養されている家族は、国民健康保険に加入するか、または他の家族の扶養となるかを選択し、手続きをしなくてはなりません。
漏れやミスが無いように家族が確認を
その中でも、65歳以上75歳未満の扶養者の人については、申請すれば、2年間、所得に応じて負担する保険料が免除になったり減額になったりする可能性があります。
個別のことは、市区町村にお問い合わせをして下さい。
保険証は、様々な手当やサービスの基になるものです。漏れやミスがないように、家族が確認してあげましょう。いつもしっかりしていた親でも、加歳により、手続きや知らない人と話すのが面倒になることがあるようです。
さいごに
高齢者同士のお茶会で、間違った情報を仕入れてきて、素直な人は鵜呑みにすることも。
どんなに元気でも、半年に1回は、行政からの手続きなどを確認してあげるといいかもしれません。
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