離婚前後の住まい『シングルマザー専用シェアハウス』その内容とは!

離婚に向けての準備のひとつとして、仕事と同じくらい大事になってくるものが、住まいとなります。

子どもを引き取って母子だけで暮らすということ、住まいの家賃、生活費など色々と考えていると、離婚に踏み切れないという人も多いのが現状です。

家を借りるとなると初期費用となる、敷金礼金、仲介手数料、家賃の数か月分が必要な場合がほとんどで、借りたとしても家賃の他に必要最低限の家電や家具を購入するのはもちろん、毎月共益費や水道光熱費も必要となってきます。

家電がある人はいいのですが、それがないとなると一から揃えなくてはならず、余計にお金が必要になってきます。
この他にも、日常の生活で必要な費用(食費や日用品費など)があり大きな出費となります。

また、家探しをする上で、何を条件に入れどう優先順位を付けるかが大事です。
家賃はいくらまで出せるか、子どもと住む上で必要な広さ、今と変わらない保育園や幼稚園に通うことが可能か、現在働いている方であれば通勤時間など様々です。
そんな住まいについて、シングルマザー専用(ひとり親・母子家庭)専用シェアハウスをおすすめしたいと思います。

なぜ、ひとり親・母子家庭の方にシングルマザー専用シェアハウスをおすすめするのか?疑問に思う人もいるでしょう。
これから書いている文章を読み進めていくと、その疑問はきっと解消されていることと思います。




シングルマザー専用シェアハウスの特徴

子ども部屋
出典:pixabay.com
今話題となっているシェアハウスですが、部屋は個室となっていてプライベートスペースは確保されているものの、一つ屋根の下で他人と共同生活をするという事が前提となりますので、子どもを連れてとなると入居するには難しいものがあり、シングルマザーやシングルファザーにとってその選択肢はなくなってしまいます。

ですが、専用シェアハウスとなると選択の範囲に入ってきます。

シングルマザー専用シェアハウスとは、文字通りシングルマザーと子どものみのシェアハウスです。
また、シングルファザーも入居可能なひとり親家庭専用シェアハウスもあり、単身者も入居可能であったりします。

では、その特徴はどういったものでしょうか?

家を借りる上での初期費用がほとんどかからない

ほとんどのシングルマザー専用シェアハウスでは、冒頭で書いたように通常家を借りる上で必要な敷金礼金、仲介手数料、家賃数か月分(初期費用)が必要ありません。
また、家具家電も揃っていますので(共同使用)、これによって借りることの最初の負担が大きく変わってきます。

よって、必要な費用を貯蓄にまわせたり、他に使うことができます。

そして、共益費の中に日用生活品である洗剤や調味料、トイレットペーパー、ゴミ袋、インターネット代、水道光熱費、シェアハウスによってはお米も含まれているところがあり、食費や日用生活品費も節約することができます。

生活資金をうまく節約することで貯蓄もでき、将来的に必要な資金も計画的に考える余裕を持つことができます。

仕事と家事を両立するための子育て支援サービス

こういったシェアハウスの場合、シングルマザーと子どもにとってすごく助かる!というサービス(有料の場合がほとんど)が含まれています。

それが「チャイルドケア」や「シッターサービス」で、仕事が忙しくて子どもの相手が思うようにできない時や、帰りが遅くなって食事の用意ができない場合、自分の時間を持ちたい場合に利用できるものです。

「子育てシェア」という存在も

また、似たようなサービスを利用しているシェアハウスもあります。

「子育てを一緒にしよう(子育てシェア)」という、昔ながらの子育ての考えをモットーにしている会社が行っているものです。
これに登録すると利用することができます。

登録料は無料で、顔見知りの人同士しか繋がることができない仕組みとなっています。
入居者同士繋がっていれば、いつでも子どもを預けたり、預かったりすることができ、子育てをシェアするのです。

日々の生活に追われがちなシングルマザーですが、こういったサービスが利用できることで精神的負担が減り、自分の時間を持つこともできます。

そして、スキルアップに資格を取りたい人や、友達と食事に行ったり、一人で買い物に行ったりとストレス発散もできますので、精神的に余裕を持つことができます。

シェアメイトと悩みを共有、専門家にも相談できる

周りの友人や知人は既婚者ばかりで話が合わず、仕事や生活費のことなど多くの悩みを持つ人は多く、日々の生活に追われて人と連絡を取れる余裕や会う時間がなくなり、孤独になりがちなシングルマザー。

シングルマザー専用シェアハウスでは、同じような境遇や悩みを共有できる人(シェアメイト)がすぐ近くにいます。また、各分野で相談できる専門家と連携しているシェアハウスもありますので、悩みや辛さ、将来のことなどを相談することができ、アドバイスもしてもらえるので、孤独を感じることがありません。

また、入居者に話すことができないという人でも、専門家に相談できるので安心です。
精神的に大きな負担を抱える事が多いシングルマザーにとって、心強い味方になってくれること間違いなしです。

場合によっては短期入居も可能

「離婚を考えているけれど、まだそこまでは踏み切れない。
だから、しばらく子どもと家を離れて考えたい。」という人や、「しばらくの間、夫と別居したいけど実家に帰るのはちょっと…。」と思う人にとってもベストな住まいです。

そういった理由がある場合、入居可能なシングルマザー専用シェアハウスがありますので、しばらく別居してしっかり考えたいという人や、夫と少し距離を置いて頭を冷やしたいという人にとっても最適です。

近くに入居可能なシェアハウスがあるか調べて、オーナーに直接問い合わせてみることをおすすめします。

子ども同士でも協調性が生まれ、他人を思いやる心が育つ

入居者によっては子どもの人数も違うため、兄弟姉妹のいない子どもにとって、自分より年上、年下の子どもがいると、上の子が面倒をみたり一緒に遊んだりするようになり、子ども達同士で協力し合えるようになります。

また、大きい子たちは自分より小さい子には優しくするという、他人への思いやりの心が自然と持てるようになります。小さい子たちにとっては、お兄ちゃんやお姉ちゃんと過ごすことにより、頼れる存在ができ、色々と真似ることで自立できることが増えます。

ケンカもする事もありますが、子どもにとってはそれも一つの経験です。大きいケンカでない限り、親側は見守ることも必要ではないかと思います。

シングルマザー専用シェアハウスのメリット・デメリット

赤ちゃん
出典:pexels.com
そんなシングルマザー専用シェアハウスですが、メリット・デメリットがあります。
メリットは上記に記載している特徴とあまり変わりませんが、再度書いておきたいと思います。

メリットとは

シングルマザー専用シェアハウスだと、引越しの際にかかる初期費用がほとんどのシェアハウスで設定されていません。

ですので、初期費用や日用生活品費など様々な費用が節約できるので、一般的な賃貸で暮らすよりも金銭的に余裕を持つことができます。
また、子どもと住んでいるだけでは解決しない悩みも専門家に相談できるので、孤独にならずに済みその分精神的な負担が軽減されますので、余裕を持って子育てする事ができるのです。

孤独感から解放される

さらに、こういったシェアハウスには同じような境遇の人たちが集まっているので、悩みや辛さを共有、共感することができます。

全員が共感できるわけではありませんが、既婚者の友人や親には話せないような内容でも話すことができ、自分ひとりじゃなかったと思えることもありますので、そういった孤独感からも解放され精神的に楽になります。

子育て支援が助けになる

シングルマザーになると、仕事と家庭の両立をする事になります。中にはダブルワーク、トリプルワークをしながらの生活になっている人もいます。
そうなると、子どもだけで食事をしたり、勉強をしたりすることになり、子どもは寂しい思いをする事もでてきます。

しかし、シングルマザー専用シェアハウスはそういった子どもを支援してくれる、子育て支援や子育てシェアを取り入れているところがほとんどです。

学校や保育園から帰って来た子ども達と遊んだり、一緒に勉強したり、食事を作ってくれたりと様々なサービスを週2回ほど提供してくれるところもあります。
子ども達は寂しい思いをすることなく、シェアメイトの子ども同士と支援してくれる人たちと一緒に過ごすことができます。

子どもの成長の一環として

子ども達にもメリットがあり、シェアハウスだと一緒に遊べる子どもがいるので、寂しい思いをすることがなく、他人を思いやる心が持てるようになります。

食事も生活リズムが同じ親子ですと一緒にすることができますので、食事の時間も楽しく過ごせます。
また、他の子が食べているから自分も頑張って食べようと思い、食べ物の好き嫌いが減ったり、食べられる量が増えるかもしれませんね。

事情に応じて一時的な受け入れも

DVなどの被害に遭っているけれど、どこにも行くことができないといった人の相談に応じてくれ、入居することができるシェアハウスもあります。

また離婚前提の入居や、一時的に別居したいと考えている人でも入居できるところがありますので、こういった場合はシェアハウスのオーナーに問い合わせ、相談するといいでしょう。

デメリットとは

一方、デメリットですが、シェアハウスはその名の通り、他人との共同生活となります。
「家族以外の誰かと住むのはちょっと…」と、思っている人には向きません。

お風呂やトイレ、洗濯機などは共同で使用するところがほとんどですので、それについても他人との共用が嫌だという人も向かないでしょう。

コミュニケーション能力が必要になります

デメリットの中で、最も問題となるのが人間関係です。
気の合う人ばかりが集まれば楽しい生活ですが、中にはこの人とは気が合わないという人もでてきます。

相性の問題ですのでどうしようもありませんが、お互い大人ですので譲れる部分は譲り合い、譲れない部分はオーナーを含め入居者全員で話し合って解決することが大切です。

また、大人がそうであるように、子ども同士にも相性があります。
その点は大人が気を配っておく必要があります。

ルールを守れば防げることも

その他、友人や恋人を勝手に泊まらせトラブルになったというケースや、子どもを寝かしつけた後、夜中に恋人に会いに行っていたというケースもあります。
シングルマザーであっても恋愛は自由ですが、シェアハウスに住んでいる以上は、他人に迷惑をかける行動だけは避けなければいけません。

そうならないために各シェアハウスではオーナーが決めた規則があるので、それに従って生活するようにしましょう。
それでも規則が守れない人は、強制退去という事もあり得ますので、そういった事を承知の上で入居しましょう。

全国に広がりつつあるシェアハウス

今やシェアハウスは若者の間では入居希望者が多く、全国に広がってきています。
シングルマザー専用シェアハウスも例外ではなく、徐々にですが全国的に増えてきました。

これから広がりを見せる専用シェアハウス

北は北海道から、南は沖縄までありますが、日本ではまだ47都道府県にあるとは言えません。
自分が今住んでいる都道府県内、欲を言えば今の住まいから近くにこういったシェアハウスがあるというのが理想ですが、地方でも特に田舎となると無いに等しいのが現状です。
シングルマザー専用シェアハウスが多いのは、やはり大都市である東京。

しかし、調べてみるとこれからそういったシェアハウスを創ろうとしている人がいるのです。
これからも全国的に増えていく可能性は大きいので、47都道府県全てにできるとシングルマザーにとっては選択肢が増えていくことでしょう。

さいごに

結婚している以上、離婚はしたくない!
ましてや子どもの事を考えると、踏み切れないという人は多いです。
ですが離婚するとなったその時に、仕事の次に考えなくてはいけないのは住居です。

シングルマザー専用シェアハウスは、そんなお母さんたちにとって大きな心の支えとなり、心強い味方になってくれることでしょう。だからこそ、これからもこういったシェアハウスが増えていくと思います。今そういったシェアハウスを探しているお母さん、自分と子どもに合ったシェアハウスに出会えるといいですね。

離婚に迷っている人、これからどうしようと悩んでいる人に、一度この記事に目を通してもらって、その不安が少しでも解消されたらいいなと思います。

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