覚悟を決めたシングルマザー!人生初の職種に挑戦したらすべてが好転

離婚後シングルマザーとなってから、生活の為にとにかく稼がなくてはいけない。
私には「できない!」「無理!」と思っていたことが、そんなことは言っていられない状況。

収入を得るためであれば、子どもがいる状況でも雇っていただき、更に収入が多い所へ就職しました。
離婚して、初めての販売の仕事をしました。
人前に出ることが、苦手。
人前で話すのが苦手。

そんな私が、離婚をし「事務仕事では、将来の子どもの学費は稼げない」と思い選んだ道。
それは、後の人生を大きく変えました。




立っているだけで、収入になる?

なるわけありません。
立っているだけで精一杯だった初めての販売。
時給に加え、販売実績の給料が反映されることを知りました。

当初は、先輩に、「子どもがいるからって甘えるんじゃない!」「誰だって大変な思いをしている!」やることなすこと怒られ、トイレで泣いたこともありました。
その後、知ったことですが、先輩も母子家庭だったのです。

「誰だって大変な思いをしている」「シングルマザーだから・・・なんて、言葉はいらない!」気付かされた言葉でもありました。

同じ時間働くのであれば成績を上げる

最初は土日曜日休みで、昼の休憩を取らない変わりに、1時間早く退社して、保育園のお迎えに行っていました。

販売であるのに、土日曜日休みをいただき、平日のみで売上を作っていました。
しかし、不景気もあり、土日曜日の売上も下がり、もちろん平日はほとんど売上のない日々。
基本の時給だけでは生活ができない。

そして、売上がないと、イライラし、不安になり、子どもとも上手くいかない日々。
授業参観も保育参観も行けない。
私にとっては、「時間がない!」「お金がない!」と全てにないと思っていた時期でした。

仕事に対する行動を変えてみました

「このままではいけない」と思った私の取った行動は、平日のみ出勤していた仕事を、土日曜日も出勤することにしたのです。
そうして、平日休みをとれるようにしたことで、平日は少し早く保育園のお迎えができ、「行けない」と思っていた行事にも、参加できるようになりました。

子どもたちが休日の時、どこにも遊びに連れて行ってあげられないときには私の両親が海や公園、旅行等へ子どもたちを連れて行ってくれました。

松浦鈴枝

シングルマザーであり女社長の『女性技術者育成支援』その足場固め

2017年5月19日

子どもと自分自身のためにも

そういう環境のおかげで私は、働くことに時間を費やしました。
土日曜日勤務に入り、また仕事先の人員も少ないときには、1日通しで仕事をしたり。
この時期は、とにかく稼ぐことしか考えられなかったのです。
シングルマザーとなって、このように働くことに時間を費やし集中することができる恵まれた環境がつくれたことと、仕事と子育ての両立が実現できたのは、両親が協力してくれたことがとても大きいです。

成績をあげればボーナス支給

正社員でなくとも、成績によって、半年後の時給とボーナスが支給されるシステム。
ずっと、売上だけを追って、売上目標を落とすことができない緊張感と不安の中での仕事でした。
仕事が楽しい!

人生を語り合う仲間にも出会えました

数年経つと、販売が楽しい!そして、3店舗移動し、本当にスタッフに恵まれました。
最初に、販売職員として働いたのは、28歳の時。

その頃から、年下で大学を卒業したばかりの若い子たちと仕事。
また、母親の年齢に近い方もいました。
いろいろな年齢層の方と仕事をすることが、気持ちの中で大変なこともありましたが、楽しかったです。

子どもがいることを理解してくれ、シフトを変わっていただけたり、「子どもさん大丈夫?」と声をかけてくれたり。仕事の中では、ライバルでありながら、本当に助けられることばかりでした。
もう退社して10年以上経ちますが、今でも、人生を語りあう仲間でいます。

販売から営業へ

女性営業
出典:pexels.com
販売という仕事が楽しく、このまま続けるか、転職して営業職に行くか悩みました。
販売は契約社員ということもあり、正社員で働きたいという思いと、シフト制でなく、夕方帰ってこられる仕事にしよう!と、末っ子が1年生の時に、営業職に転職しました。

もし、あのまま離婚せずに、夫の顔色を伺いながら、やることをこなさなければ怒られるからという思いで仕事に行き、日常に文句を言って・・・。
そんな日々を過ごし続けていたことでしょう。

「仕事の楽しさ」を体感する日々

販売や営業の良さは、いろいろな人と出会えること、自分の知らない世界を発見できること。
子どもからの電話も、移動時間のタイミングをみながら応対ができる。

とにかく、「売上さえ上げれば!」と、どんな仕事をしても、食いついていました。

しかし、働いて収入を得ることの意識と同時に、営業する商品に対する思いも変わっていきました。
本当に自分だったら、この商品を必要にしているのかと・・・。

営業の意味がわからなくなり売る、買っていただくというよりは、買わせているのかもしれない・・・
そんな仕事の悶々とするループにも入ることも。

営業職を経験することにより、たくさんのことを学ばせていただきました。
もちろん、楽しいことばかりでなく辛いこともありましたが、仲間から応援され、支えられることで乗り越えられる日々でした。

仕事が楽しいと思えたことへの感謝

あの時、離婚してシングルマザーになっていなければ、私は事務の仕事しか知らなかったのかもしれません。
人と接することを避けてきた人生に、人と接する仕事をする環境になり、人と接する仕事が楽しい!
そう思えてきたのです。

離婚直後は自分を見失うことも

離婚した直後は、人を信用したり、信頼したり・・・
何が正しくて何が悪いのかもさえ見失う時期もありました。
でも、振り返れば、販売・営業の仕事に出会えたから、今の私がいるのです。
本当は、人が好きで、お節介な私がいるのです。

そのことに、気づかせてくれたのは、離婚を経験し、仕事に出会ったからです。
「離婚しなければ・・・」と、子どもに対して思っていたことも多くありました。
が、私にとって仕事とは、収入を得ることだけでなく、人生を大きく変えてくれたのです。

人と接するということ

握手する女性と男性
出典:pexels.com
事務の仕事から、人と接する仕事をするようになって、一番変わったのは、やりがいと楽しさです。
人には向き不向きがあると思いますが、「私には無理だ!」という思い込みが、いつからか私の中に存在していたその想いが強制終了となったのは、離婚という人生の転機。

「人対人という繋がり」に感謝の人生

「ありがとう」「あなただから」「会えてよかった」その言葉のひとつひとつに、とてもありがたく思いました。
家庭の中で、この会話があれば、何かが違っていたのではないかと思います。
仕事を通し、人が好きになり、人に興味を持ち、たくさんの情報をいただける。

私にとっては、今のカウンセラーやコーチの道の原点です。
離婚をし、信頼できなかった自分や他人。
そんな私が、コミュニケーションを一番大切にし、今を生きています。

さいごに

自分の思い込みは、案外気づかないうちに硬くなり、当り前になっているかもしれません。

シングルマザーとなり思い込みを捨てた途端、新しいスタートが始まることはあります。
仕事に行くのが楽しく、仕事をすることが楽しいと思える経験は、その後の仕事に対する考えをも大きく変えました。
これからも、人と接する仕事を私は続けていきたいです。

ABOUTこの記事をかいた人

櫻原 てるみ

4人のシングルマザーです。今、現在も子育て中。悩み、苦しみ、逃げ出したい時もありました。でも、今は、子どもと過ごす時間が一番幸せです。離婚を経験し、こんなに苦しまなくても方法はあったのでは?と、カウンセリング・コーチングを学び、「母の笑顔と子どもたちの未来」「笑顔溢れる人生を」「寄り添い・応援する」カウンセラー・コーチ。そして、大好きな美容の仕事。美と心のプライベートサロンSmile-dreamを運営しております。

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