「子どもの気持ちファーストに」離婚・再婚における実父との関係は?

離婚しても人生はまだまだこれからです。素敵な人との出会いがあれば再婚したい!というシングルマザーのみなさんへ。

再婚すると「新しいお父さんができる」という印象が持たれがちですが、子どもにとって簡単に新しいお父さんを受け入れることができるのか、どんな気持ちでいるのかをみていきましょう。

子どもにとってのお父さんとは

素敵なパートナーと出会い晴れて再婚!今度こそ絶対幸せになるために家族円満を思い描くわけですが、子どもにとってはあらたな大人の男性と一緒に暮らすことになります。

再婚するまでに何度か会って懐いていても、「今日からあなたたちのお父さんになるからお父さんと呼びなさい」と言われたら子どもはどのような気持ちになるのでしょう。

もちろん、幼少期などはすっかりパートナーに懐いて喜んでいる子どももいるかもしれません。しかし、実の父親と一緒に過ごした時間を大切に思っている子もいます。実の父親の話は一切せずに新しいお父さんを受け入れさせるように気持ちをコントロールすると、子どもは誰にも相談できずに小さい胸を痛めてしまうことも。

言わない嘘

乳児時期に離婚再婚し子どもの記憶にない場合、実の父親の存在を言わずに過ごす再婚家庭もあります。

いつまで言わずに過ごすのか、ずっと言わずに過ごすのか。いずれ子どもが先に真実を知った時に、「どうして教えてくれなかったのか、本当の父親はどこにいるのか、自分のことを捨てたのか」などと混乱するかもしれません。

そうならないためにも早いタイミングで事実をきちんと伝えておけるとよいですね。

親は入れ替え制という固定概念

日本では、離婚すると実の父親は赤の他人という認識が今もなお浸透しがちです。

離婚したら子どもを会わせない、ましてや再婚したら新しいお父さんができるので子どもが混乱するから会わせない、再婚相手が嫌がるから会わせないなど、実の父親と会い続けることに否定的な声もまだまだあるのも現状です。

「ひとり親家庭」という言葉があるように、離婚すると片親になり、再婚すると親は新しくなるという固定概念からくるものではないかと思います。

子どもに対してタブーをつくらない

子どもが混乱するのであれば、子どもがわかるようにきちんと説明することが母親の役割です。

離婚する時には「お父さんとお母さんは離婚したけど、お父さんはあなたのことをずっと愛しているからいつでも会えるのよ。」
そして、再婚する時には「お母さんとあなたを大事にしてくれる人と再婚しようと思うの。あなたのことを愛してくれる人が増えたのよ。名前で呼んでもいいしお父さんと呼びたかったら呼べばいい。なにか悩むことがあったらなんでも言ってね。」ということを、タブーにせずに子どもが理解できるように説明し、質問しやすい環境をつくることで、子どもの混乱を防ぐことができます。

パートナーの理解

円滑な再婚生活を送るためにはパートナーの理解も必須です。

仮に子どもが懐かず実の父親と会いたがっていたとしても、子どもの気持ちを優先できることが必要です。
パートナーへは、実の父親とも会わせていくことや無理に父親になる必要はないということを事前に伝えましょう。理解が得られた上であれば、子どももパートナーも肩に力を入れず自然体で接することができ、円満な関係を築き上げやすくなりますね。

パートナーに子どもがいる場合

パートナーに子どもがいて妻側が育てている場合、あなたはパートナーが実子と会うことをどのように思いますか。

会わずに自分の子どもだけを愛してほしいですか。それとも、実子とも会い続けてほしいですか。

オープンマインドでいること

答えはひとつ。パートナーの実子の気持ちになってみましょう。

父親が再婚すると、父親を他の人に奪われた気持ちになり、悲しく寂しい思いをする子どももいることでしょう。パートナーも胸を痛めているはずです。パートナーのためにも気持ちよく送り出してあげる心持ちが必要です。

そして、再婚により複雑な家族構成になればなるほど、全容を包み隠さず子どもに説明してあげることが大切です。部分的に隠すと子どもは疑問が増え、説明をしない大人を信頼しなくなり関係が悪化します。子どもとパートナー、そして実の父親の架け橋である自分自身がオープンマインドでいることを心がけるとよいですね。

「幼な子われらに生まれ」

子連れ再婚における子どもの気持ち、夫婦の葛藤を描いた重松清作「幼な子われらに生まれ」という小説があります。離婚再婚により実親の存在が抹消される固定概念が如実に描かれ、大人の勝手な事情のはざまで苦しむ子どもの気持ちが手に取るように感じ取れる作品で映画化もされています。

離婚を迷っている人、離婚をして子どもを父親に会わせていない人、会わせている人、これから再婚しようとしている人、それぞれのステージにおいて気づきが得るためにも、一度手にしてみてはいかがでしょうか。

さいごに

子どもとの関係にタブーがあればあるほど、子どもが成長するにつれて親子関係にひずみが出やすくなります。

実の父親のことを子どもがいつでも母親に聞きやすい環境、会いやすい環境をつくることによって、さらなるステージである再婚も子どもが受け入れやすくなり自分自身も後ろめたいことなく前に進めますね。

ABOUTこの記事をかいた人

しばはし聡子

東京都在住。中学生の息子を育てるシングルマザーです。自身の離婚経験を生かし、同じように悩み苦しむ方の手助けをしたという思いから夫婦問題カウンセラーの資格を取得し「後悔しない決断」ができるようサポートしています。また、離婚後の親子関係の継続を重んじ「せたがや離婚・面会交流相談室りむすび」を設立。講演会やワークショップ等を通して面会交流普及活動を行っています。

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