夫婦としてのパートナーシップ、恋人同士でのパートナーシップ、そして子どもとのパートナーシップ。信頼関係を築いていくということは簡単なことではありません。
それは長い間続けてきた夫婦生活から身を通して思います。結婚生活というのは恋人同士から夫婦へとかわり、そして父親と母親になっていく。夫は仕事中心の生活へと変わり、私自身は子どものことで精いっぱいという毎日でした。
あとになって気づけば夫婦としてのパートナーシップは次第に薄れてしまい、コミュニケーションも希薄になりお互いを思いやる気持ちがなくなってしまっていたことが、離婚に至る一番の原因だったのかもしれません。
離婚した後だからこそ「気付くこと」がある
うまくいっていたと勝手に思っていた夫婦生活。しかし当時の私は妻としてではなく母としての役割ばかりを一生懸命に頑張っていたのかもしれません。
以前、夫婦生活を長く続けるコツは「帰ってきたくなるような家を妻が作り上げること」というようなお話を聞いたことがあります。そう思うと、夫にとって仕事で疲れ早く家でゆっくりしたいと思えるような家ではなかったのだと気づかされました。
お互いの非を認める
もう少しそのことに早く気づいていれば・・・、あの時冷静になってお互いの非を認めることが出来ていたら・・・と離婚してから思い直すことが沢山あります。しかしどんなに自分を責めても後悔しても過去に戻ることはできません。
今やるべき事はこれまでの人生で学んだことを糧に、今後子どもとのパートナーシップを大切にしていくことがなにより重要なのですから。
子どもとの新しい生活
離婚後はひとり親家庭として、子どもとの新しい生活がスタートします。新しい生活といってもこれまで母としての役割を優先にしてきた私にとってはあまり大きな変化はないように感じていました。
もちろん金銭面では変化があり、私一人の収入と母子手当などを活用して生活をしていくことになりますから引き締めていかなければなりません。ですが、生活面ではもともと夫が残業で帰宅するのが21時過ぎということもあったため、子どもと二人きりの生活には寂しさなどはあまり感じませんでした。
今にして思えば・・・
「離婚してシングルマザーになったら大変だよ」と色んな人に聞かされていましたが、実際には離婚しても生活はあまり変わらずこれなら今までと変わらず二人で楽しくやっていける!と思っていた私。しかしそう思っていたのは私だけだったのです。
また同じ間違いを
小さな子にとってはお父さんがいないという現状を何事もなかったように受け入れる事なんて簡単にできるはずないのです。今思えば平日はあまり顔を合わすことがなかった子どもと夫でしたが、休日はよく子どもと一緒に遊んだり近くの公園まで遊びに行ったりしてくれていました。
そんな当たり前のことさえ気づくことが出来ずに私はまた自分目線で物事を都合よく考え、子どもの気持ちに気付いてあげられないという、夫婦でのパートナーシップの時と同じ間違いを繰り返してしまうところでした。
何よりも大切な子どもの気持ち
離婚は大人でも色んな場面で、一喜一憂することが多々あります。幼い子どもなら尚更のことでしょう。幼少期は、質問は上手だけど自分の気持ちを伝えることは苦手なもの。
何も言わないから寂しくないのではなく、母が子に寄り添って子の気持ちを確認していくことが何より大切なことだと思います。
家事に仕事と毎日忙しいとは思いますが出来る限りの時間を我が子と一緒に過ごすパートナーシップを築く時間として使ってほしいなと思います。
一緒に築くパートナーシップ
子どもと上手にパートナーシップを築いていくということはとても大切なことです。幼い子どもだって一人の人間、主張をちゃんと尊重しなくてはなりません。
両親に否定ばかりされて育てられた子は、自尊心が低くなり屈折した性格になることも少なくありません。
多感な年ごろをどう過ごすか
また成長して多感な中学生になった時には、親が子に話しかけても子が親に対して無視をするようになってしまうこともあります。
反抗期は成長過程段階でとても必要なことではありますが、会話さえしてくれない冷え切った親子関係、想像するだけで悲しくなります。
会話が無ければお互いを理解するということはできなくなってしまいます。そういったことを少しでも防げるように、コミュニケーションを取りながら子どもの意見や好奇心を尊重してあげられる工夫をするのがよいでしょう。
お互いを尊重しあえるパートナーシップを築くことが出来たら、きっと大きくなった時あなたが困っているときに今度は子どもの方から手助けしてくれるような関係性になっていることでしょう。
さいごに
年齢が大きく異なる母と子。対等でいることが重要と知っていても豊富な経験をしている私からすればついつい上からものを言ってしまうという気持ちは十分わかります。
しかし、考えてみてください。人生経験は豊富ですが、母親としての経験はどうでしょう?あなたは子どもが生まれたその日から母親になったのです。
つまり子と母である私自身の年齢は一緒なのです。子育ては一緒に学び、楽しむもの。子は自分を映す鏡でもあるのです。信頼のおけるパートナーシップを目指して親子の絆を深めていきましょう。
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