離婚後、シングルマザーになると様々なことで悩まされますが、その中のひとつ、賃貸住宅を借りたいと思った時の保証人で、立ち止まってしまう方も少なくないはず。
ひとり親家庭への制度や支援態勢も少しずつ整ってきていますが、まだまだ世間からの偏見や誤った見られ方をされてしまう悲しい現実もありますよね。多くのシングルマザーはどのように部屋探しをしているのでしょうか。
離婚後子どもたちと生活するための部屋探し
夫との離婚が決まり家を出る事になった時、必ず必要なのは住む場所。
しかし、専業主婦でやってきた方や求職中の方だと、賃貸住宅を借りる事が難しいですよね。保証人になってもらえる身内がいないとなおさら。
そういったひりとり親家庭の強い味方、賃貸の相談や保証人の代行を行っているサービスをご紹介しましょう。
保証人代行サービスって知っていますか?
上記で上げた方法以外に、保証人を代行してもらえる保証会社があるのをご存知でしょうか。
賃貸契約で保証人になってもらえる家族がいないと、部屋探しも諦めてしまいそうですが、保証人代行サービスを行っている会社は、その代理人として契約することができるので、部屋探しもよりスムーズに行うことができるのです。
保証代行サービスの契約手続き方法
依頼する保証会社によって内容は少し違ってきますが、基本的には申込書と身分証明証で審査を行います。
求職中やパート勤務等生活の状況によっては預金通帳のコピーの提出も必要になる場合があったり、一部保証会社では、過去のカードや家賃滞納歴を確認する場合もあるようです。また、契約時には親族の緊急連絡先が必要になってきます。
費用はどれくらい?
一般的には初回1年契約の所が多く、費用も家賃の40%~100%を年額としていて、更新時も、滞納などのトラブルが無ければ翌年からは年間約1万円程度の保証料で済む場合もあるそうです。
悪徳業者に注意
賃貸契約の際にお願いできる保証人がいない場合、保証人代行サービスはとても嬉しいサービスですが、これに付け込んだ悪徳業者もいるので要注意!実在しない架空の人物を紹介したり、登録料だけ支払わせるような業者もいるので、サービスを利用するときはしっかり下調べをするようにしましょう。
実績があるかどうか、どういった評判か、印鑑証明書などの提出をお願いすると架空の人物かそうでないかの判断にもなるので確認してみてください。
シングルマザー向けの不動産もある?!
希望する賃貸物件の地域にもよりますが、シングルマザー向けの部屋探しを相談、サポートしてくる不動産屋もあるのをご存知ですか?
シングルマザーと言うだけで、賃貸の電話の段階で断られたり、酷い対応をする不動産も少なくない中、個別でしっかりしたヒヤリングを行い、その個々の状況に合った最適な部屋探しをサポートしてくれるのです。
部屋探しから入居審査等、賃貸住宅のお悩みを解決!
入居審査が気になり、部屋探しを躊躇しているシングルマザーも多いはず。
しかしシングルマザー向けの不動産屋では、事前にそういった相談もでき、本当に審査が通りにくいのか、また、そうなった場合他の入居方法が無いかなど、一人では抱えきれない不安を一緒になって考え、サポートしてくれます。
利用できる制度は利用しよう!
ひとり親家庭では利用できる補助や制度がいくつかあります。
そういった制度は子どものためにも、ひとりで子どもを育てていく自分のためにも、住居を希望している自治体の利用できる制度は可能な限り利用していきましょう。
住宅手当も確認
住居に関しては、地域によって名称や補助金額が異なりますが、母子家庭の住宅手当等もあります。補助を受けるには「生活保護受給の無い母子家庭」「所得が一定額以下」などいくつかの条件がありますが、該当すればいくらかの補助も出るのでお住まい予定の区市町村に確認してみましょう。
地域によってはこの手当がない自治体もあるようなので、そちらも各区役所の福祉課等で確認してみてくださいね。
諦めないで!選択肢はあります
物件の中には保証人代行サービスを行ってくれる所もありますが、それでも不安だったり契約に踏み切れない場合は、保証人不要の賃貸アパートや母子生活支援施設、公共住宅も検討してみてはいかがでしょうか。公共住宅に関しては機関保証制度と言う制度を利用すれば契約が出来ることもあります。
また、アパートなどでも大家さんと知り合いで直接契約ができる等の稀なケースもあるので、諦めずに方法を選択してみてください。
さいごに
離婚後、ひとりで子どもたちを育てていくと言うのは、とても勇気のいる事。子どもたちを、生活を守っていくために、仕事も始めなければいけない、住むところも探さなければいけない、色んな不安や壁に阻まれてしまいますが、ひとりではありません!
周りには支えてくれる人たちが必ずいます。ひとりで抱え込まずに、家族や友人、相談できる機関に話を聞いてもらいましょう。