元夫のサポートで乗り切ることができた!中学受験合格への長い道のり

お子さんの中学受験を悩まれているシングルマザーのみなさん。
頭に浮かぶのは経済面。
そして仕事に家事に育児に忙しい中、子どもの勉強に協力できるのか。

さまざまな不安があると思いますが、わが家は今年、志望校合格を果たすことができました。
山あり谷あり、合格までの道のり体験談をご紹介します。




塾代は?学費は?どうする経済面

勉強
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まず頭をよぎるのが経済面ですよね。
わが家は元夫が受験推奨派だったため、離婚前からに通わせていました。

離婚時は息子が4年生の冬。
息子のためならと元夫の理解もあり、塾代や学費も上乗せした養育費を得ることができました。

具体的な額面については、離婚調停の際に受験予定校の入学金や学費を提出したことで、配慮がなされました。

経済面においては元夫からの養育費が滞ることなく、そして子どものために気持ち良く支払いをしてくれるよう親同士良好な関係を築いておくことも、子育てをしていく上で大切なことのひとつとなるでしょう。

親子喧嘩が絶えない日々

当時私はフルタイムで残業もある日々で、帰宅後、子どもの勉強を見てあげる余裕はまったくありませんでした。

気持ちに余裕がないため、宿題が滞ったり質問されるたびに親子喧嘩が絶えない状況に。
これでは親子共々疲弊してしまうため、思い切って転塾を視野に。
その時は既に5年になる直前。
転塾するには最後のチャンスです。

大手有名校ではありませんが、宿題はすべて塾で行い、授業がない日も毎日自習をしに通塾が必須という完全塾主導型のところを選択しました。

転塾の効果があって

厳しい先生ばかりではあるものの、お楽しみ会など行事があったり、運動会を見に来てくれたり、帰りに家まで送ってくれたりとアットホームな校風で息子はあっという間に馴染むことができました。

私自身も自分が勉強を見るプレッシャーから解放され、塾から帰ってくる息子を褒めることに徹し、暖かい家庭をつくることに専念できました。
おかげで親子関係はみるみるうちによくなり、息子も家は安らげる場所として切り替えができるようになっていました。

転塾は親にとって勇気のいることではありますが、受験が原因で家庭不和になるようでは本末転倒です。
子どもの学力や性格、そして自分自身の許容度を鑑み、思い切って変えることもよいかもしれませんね。

夏場をどう乗り越えるか、塾弁事情

弁当
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シングルマザーに限らず、受験生を抱えながらお仕事をしているご家庭での悩みの種である「塾弁」。

特に悩ましいのが夏期講習。
昼・夜のお弁当が必要となりますが、朝から二食持たさせるには季節柄傷んでしまいます。

かといって夜ご飯を届けるには仕事帰りでは到底間に合いませんし、毎晩コンビニに買いに行かせるというのも健康面が心配です。

弁当の手配を考えた結果

そこで、近所の知人にお弁当を預けて持って行ってもらうことを検討したり、手づくり弁当を塾へ宅配してくれる業者を探したりとあらゆる手段を考えることに。
なかなか見つからないなか、唯一1件受けてくれるところが見つかり難をしのぐことができました。

塾弁に関しては、あらかじめ業者のリサーチや、近所の知り合いにお願いするなどサポート体制をつくっておくとよいですね。

突然、息子が抜毛症に

勉強も順調に進み、いよいよ志望校に向けて特訓といった6年の夏。
驚く出来事がありました。

息子の髪の毛が部分的に抜けてしまっていたのです。
日に日に抜けていく状況にこのまま受験勉強を続けていていいのかと不安になる日々が過ぎました。
病院では脱毛ではなく抜毛だとの診断でした。ストレスや焦りなどから無意識に自分で抜いてしまう行為だそうです。

本人に尋ねても「抜いていない」の一点張り。
進行を防ぐこともできず途方に暮れる日々を送りました。

治るどころか広がる状況に、母親としては受験をやめさせたい思いでいっぱいに。
私の思いが息子に伝染し、息子も受験への意欲が激減していっていました。

父親の意見を聞くために元夫に相談

本当にこのままでよいのか、ふと父親の意見を知りたく元夫へ相談しました。
離婚後相談事は初めてです。

すると、「髪の毛は生えてくる。今受験勉強をやめることの方が後悔すると思う。困難があっての乗り切る力をつけてほしい」と、迷いのない一言が。

意見をもらうことも大切

母親の感覚とは対極にある力強い言葉でした。
目の前だけではなく先を見据えての意見に後押しされ、息子の迷いも晴れ受験勉強に向けて前向きな気持ちが整いました。

今思えば、迷わせたのは私でした。
母親だけだと考え方も偏ることを痛感し、今後も子育てで迷いが生じた時には父親の立場として元夫に相談しようと思うきっかけにもなりました。

面会交流自粛への元夫の理解

受験も佳境となる冬、毎日学校と塾の往復の息子。
月2回程度と決められていた面会交流ですが、本人の受験が終わるまで勉強に集中したいので父親と会わないとのこと。

元夫に伝えると、応援したいし邪魔したくないからと快く了解してくれました。
2ヶ月ほど会わない時期がありましたが、息子のためにと会いたい気持ちを我慢してくれたことは息子へ愛情として伝わったことでしょう。

面会

面会交流に前向きになるまで 1年間の長い道のり【前編】

2017年10月15日

晴れて合格

受験が近づく頃には、自然と抜毛症も治り徐々に髪の毛も生えてきました。
そして迎えた当日。
やっとこれで長い受験勉強が終わるという開放感からか本人の顔には笑顔が見られました。「これなら大丈夫!」という様子で受験に挑みました。

親の離婚や抜毛の困難を乗り越え、晴れて第一志望の中学入学への切符を手に入れることができたのです。

さいごに

中学校生活が3ヶ月に入り、息子は日々楽しそうに通学しています。
元夫の家が学校から近いこともあり、そちらから通うこともしばしば。

中学受験は母ひとり子ひとりではお互い煮詰まって大変です。
離婚をしたときの状況や環境にもよりますが、もしも別れた夫と交流がある場合は、父親である元夫のサポートも借りながらうまく乗り切れることが理想ですね。

ABOUTこの記事をかいた人

しばはし聡子

中学生の息子と暮らす子連れ離婚経験者。面会交流に後ろ向きな思いを乗り越えた経験を生かし、離婚後の子育てや相手方との関わりで悩む親、そして子どもの一助となりたい思いから「一般社団法人りむすび」を設立。 現在、個別相談や面会交流支援に加え、講演や執筆を通して共同養育普及活動を実施中。

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