将来の夢がないという子どもが増えている現代・親ができることは?

毎朝流れる物騒なニュースや不景気な世の中で育った現代の子どもたち。
父親が毎朝、重い背中で玄関を出ていく姿をみて、子どもたちなりに何かを感じ取っているのでしょう。

「大人になりたくない。毎日働くなんて無理。ずっと学生でいたい!」などと言う子どもが増えているようです。
ニートという言葉も正に現在の日本が生んだ言葉の一つでしょう。
私たち親世代が子どものころは「早く大人になりたい。
自立して好きなことを仕事にしたい。
自分のお金で色んなものを自由に買いたい!」など、大人になるということは希望に満ち溢れていたような気がします。

将来のが分からないというお子様に対して親として出来ることは何があるのでしょうか。
もちろん最終的に決めるのは本人ですが、手を差し伸べて選択肢を与えてあげられるのは私たちの役割なのかもしれませんね。




やりたいことはとりあえず何でも挑戦させる

わたしには現在、高校二年生になる娘がいます。
ひとり娘ということもあり、子どもが「やりたい!」と関心を持ったことは「何でもさせる!」というのが私なりの子育てのモットーでもありました。私の娘が4歳の頃初めて興味を持ったのがまさかの空手でした。

思ったほど、長続きせず

最初は楽しそうに取り組んでいましたが小学校2年生になり、体格の大きな男の子と試合があり、敗れてしまいました。
当時の感情は負けた悔しさより、恐怖心のほうが強かったらしくこれをきっかけに辞めてしまいました。

そのあともサッカーやそろばん、バレー、ダンス、カラオケオーディションなど興味があるものは積極的にさせていましたが、そのときは楽しく取り組んでいても、あまり長続きすることはありませんでした。

好きなことに出逢えるということ

砂浜でジャンプする女性
出典:unsplash.com
習い事の中でも唯一、頑張って今でも続けているのがダンスです。
事のきっかけは娘が小学校3年生のころに見つけたダンススクールの体験レッスンの広告でした。

想いと合致したダンス

もともと、私自身が学生の頃、ダンスに関心があったのですが、出来なかったという心残りもあり子どもが生まれたらダンスを習わせたいという想いがありました。

もちろん、無理に習わせるのは嫌なので体験レッスンに参加させてみて興味を持てばいいなという気持ちで参加させました。
予想以上に楽しかったのか、飽きっぽい性格の娘がその日からダンス一筋になりました。

将来の幅を広げてあげることが親の役目

大人に限らず子どもにとっても、夢中になれる事があるのとないのとでは人生の充実感が180度異なると思います。

そして自分が夢中になれることに出逢えるということは簡単なことではないということ。
親が出来ること、それは子どもの将来の幅を広げてあげることではないでしょうか。

高校を卒業したら進学か就職か

女子学生
出典:gahag.net
昔は、女の子はいずれ結婚して家庭に入るのだから無理に大学などに進学しなくても良いという考えが主流でしたが、今は女性もバリバリ働く人が増えています。

自分の稼ぎで生活できるから結婚なんてしないという女性も少なくありません。
そういった流れで行くと高校を卒業して就職するという学生はかなり少なくなってきているのかもしれませんね。

少数派の娘に私は悩む

わたしの娘の同級生も将来は看護師や助産婦、スポーツトレーナーや小学校の教師などしっかりとした夢を持ち、大学に進学、専門学校に進学する子がほとんどのようです。

私の娘が通う高校は進学校ということもあり、進学せずに就職するという学生は300名中10名以下だそうです。
そしてその進学しないという少数派のひとりに娘が入っているということが今の私の悩みでもあります。

「将来の夢がない」=「進学しない」ではない

どうして進学しないのか聞いてみると将来の夢が決まっていないからとのこと。
きちんとした夢はないけど、将来就きたい仕事は、「バックダンサーやディズニーランドやユニバーサルスタジオでキャストスタッフとして働きたい!」

でも、そういう業界では進学は必要ないというお話を先輩方から聞いたようです。
確かにダンスを仕事にしている人のほとんどが進学せず、独自に学んだり留学したりしているようです。

子どもの夢と親心との葛藤

しかし、親としてはそんな不安定な人生を歩むのはどうしても後押しすることが出来ないというのが本音です。

ダンスを続けることは良いことだと思いますがそれは趣味として、手に技術を付けるなり本職をきちんと見つけてほしいというのが私の1つの考えということをお話ししました。
娘もこの年になると、私の意見もしっかり聞いて1つの選択肢として頭に入れてくれているようです。

さいごに

高校を卒業してどこへ向かうか、それは親が子どものためにできる最後のサポートなのかもしれないと思うと余計に慎重になってしまいます。
人生を大きく変える進学。
子どもがやりたいということを心から応援したいと願う自分もいます。

しかし、もしダンスを仕事にするという狭き門に失敗してしまった時のために、専門学校などに進学し定職につけるように準備をしていた方が良いのでは?と、もしもの時を考えてしまう自分もいます。

これが良くも悪くも親心なのでしょうね。
わたしにとっても初めての子育て。
何が正解なのかは正直わかりません。
でも幾つになっても挑戦したいという気持ちさえあれば何だって出来る!という精神を持ち続けてほしいと思います。

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