10月には運動会。
そして、11月には学芸会。
秋は子どもの行事が満載ですね。
みなさんはこういった年間行事を元夫に連絡していますか。
「別れた夫の顔も見たくないし関わりたくもないから絶対に教えない!」という人も多いかもしれませんね。
子どもの行事は子どもが主役の場です。
子どもの気持ちとしては、父親に見に来てほしいものなのでしょうか。
子どものきもち
年代や性別、性格や状況によってさまざまですが、子どもの思いの例を挙げていき、ひとつずつみていきましょう。
自分が頑張っているところを見てほしい
純粋に、運動会や学芸会で頑張っているところを父親に見てもらって褒めてほしいと思っている子は多いですね。
リレーの選手に選ばれていたら、騎馬戦の大将になれたら、学芸会でやりたい役につくことができたら・・・。「すごいね!」と心から褒めて喜んでくれる人に見てもらいたいというのは素直な気持ちでしょう。
親が離婚していることを隠したい
いくら離婚家庭が増えているとはいえ、子どもにとって両親が揃っていることがデフォルト状態であることは今も昔も変わりません。
子どもには子どものコミュニティがあり、親が離婚していることを知られたくない子もいます。そのようなとき行事に父親が来ていないと、友達に毎回嘘をつかなくてはなりません。
心の底では父親にも来ていてほしいという思いもあるかもしれません。
親同士が気まずいなら来ないでほしい
本当は来てほしいけど、両親のいさかいの間に立つのは精神的な負担も大きいため「もめて気を使うくらいなら来ないでほしい」または「来ると母親が、機嫌が悪くなるなら来ないでほしい」と思っていることもあります。
いずれにしても母親に気を使ってのことであり、本心とは限りません。
親が離婚していることを知られているから来ないでほしい
これは小学校高学年位だとあり得るのですが、親の離婚を正々堂々と友達にも伝えていて、友達も離婚家庭で育っているというケースです。
友達から「どうして離婚しているのにお父さんが来るの?」と聞かれ、来ないことがあたり前のことなのだと認識したという経験談を聞いたことがあります。
聞けば、友達の家は幼少期に離婚していて父親と一切会っていないとのこと。
友達の影響もあり、離婚すると父親は学校には来ないもの、来ると目立ってしまって気まずいという思いになることから、本心として来ないでほしいという思いになる子もいます。
ただ、小学校を卒業して新しい環境になった時には行事に来てほしいと思う子もいるようです。
大人ひとりではマンパワーが足りない
運動会や学芸会、保護者はやることが盛りだくさん。今までは夫とふたりで分担できていたことが、離婚するとひとりでしなくてはなりません。
どんなときにマンパワーが必要になってくるでしょうか。
両手にカメラとビデオを抱えて・・・
学芸会はビデオを三脚で固定し、カメラ撮影に徹することができますが、運動会はそうもいきません。動き回るわが子を、ビデオに収めながらカメラで写真撮影することは容易ではありません。
最終的にどっちもつかずで、思い出を残しきれなくなります。本当は落ち着いてゆっくり見たくても慌ただしくなってしまい、応援がおろそかになってしまうなんてことも。
場所取りとお弁当づくり
運動会の時に場所取りは父親の役割というご家庭も多いのでは?
朝早く起きて場所取りの列に並び見やすい場所にレジャーシートを敷く父親、そして、その間に母親はお弁当づくり。うまく分担ができています。
しかし、離婚をすると場所取り係がいなくなり、場所取りした後に運動会の途中でお弁当を作りに帰るか、場所取りを諦めるか、いずれにしても行事が慌ただしくなり憂鬱になってしまいます。
祖父母が活躍
このような学校行事。マンパワーとして祖父母が駆り出されることもしばしば。
孫の姿を見てもらう祖父母孝行となり良い機会となりますが、子どもにとって本当に来てもらいたい人は誰なのでしょうか。
父親が来るメリット
こじれた元夫と、連絡を取りたくないし顔を合わせたくないという気持ちもあるかとは思いますが、来ることでメリットもあります。
役割を分担
ここは父親にカメラ係やビデオ係に徹してもらうなど、ひとつ役割を担ってもらってみてはいかがでしょうか。
一緒に過ごすことができれば子どもは喜びますが、無理に一緒にお弁当を食べる必要もなければ話す必要もありません。あくまでひとりでは大変なことを、分担してもらうだけです。
三者それぞれがハッピーに
父親に明確な分担をつくることで、子どもにとっては父親が見に来てくれていること、自分にとってはやらなくてはいけないことがひとつ減ること、父親にとっては子どもに会えること。
三者それぞれが有意義に過ごせるのではないでしょうか。
さいごに
離婚直後は、顔を合わせることも難しい時期もあるかとは思います。ただ、子どもの行事は子どものためのもの。
親が離婚しても変わらず、子どもが気を使うことなく両親が見ていてくれる喜びや安心感を得られるように心がけてあげられるとよいですね。
コメントを残す