パートナーシップ
人は一人では生きられないとは言いますが、あなたはたった一人の「自分」という人をどれだけ理解していますか?
今あなたが思っていること、抱いている感情、本当の望みをわかっていますか?
今回はシングルマザーである私が育んだ、あるパートナーシップのお話です。
パートナーシップの本当のところ
パートナーシップとは「協力関係、共同、提携」という意味を持つので、私はその言葉に「自分対他者」というイメージを持っていました。
でも、パートナーシップを育むのは他者とだけでは無かったのです。
「愛され女子」の呪縛
出典:pexels.com
今の時代、SNSなどで「愛され女子」などといった言葉が溢れています。
私も長年人生を共にしているパートナーがいますから、「愛する彼に○○してもらった」とか、「愛され女子は○○してもらえる」とか、そんな言葉に翻弄される一人でした。
そして、「○○されない私はやっぱり愛されていないんだ」などと、誰かと比較しては落ち込むことも。
愛情のバロメーターを勘違い
そうなると、愛されていたらしてもらえる「はず」のことを、「してもらおう」とパートナーを誘導して、上手くいかずに落ち込む。
その繰り返し。
あの頃は「幸せとは思えない」時間を過ごしていました。
今思えば、そんな表面上のことだけで愛なんてわからないのに、その時はその「愛され○○」が私の唯一の「愛情のバロメーター」だと信じていました。
どうして私はダメなんだろう
今でこそ、感情が大きく揺さぶられることも減りましたが、ずっと誰かと比べては「なんで私は再婚してもらえないんだろう」とイライラしたり、モヤモヤしたりして、シングルマザーの友人が再婚しても心からおめでとうと言えない。
そんな自分に嫌になることばかりでした。
そのイライラの向く先には、私の思いも知らずにいるパートナー。
しかし、彼との関係をもっと良くしたい、もっと愛されたいとパートナーシップに関わる講座やセミナーに通うようになりました。
私は自分を大切にしてきたし、愛してきた。なのに…
色々なパートナーシップの講座やセミナーに行っても、その時は「なるほど」と思って帰宅。
時間が経てば、また表面上のパートナーシップに一喜一憂する日々。
その頃からは様々な本を読むようになりました。
そこで出会ったのが「自分を大切にする」「自分を愛する」という考え方でした。
私は、自分を嫌いだと思ったことも生きづらいと思ったこともなく、ただただ生きてきました。
だから、「自分を大切にする」とか「自分を愛する」という言葉を聞いても「目から鱗」とはなりませんでした。
よくよく考えてみたら・・・
今までも「自分がやりたいことをしてきている」と思っていたし、まさか自分が「我慢をしている」なんて思いもしませんでしたから。
でも、よくよく考えると人間関係では「嫌われないように」自分を抑えて、相手に合わせてしまっていたと気づいたのです。
私は自分を蔑ろにして、相手を優先させていた。
私は「私」を大切にして来なかったのでした。
あなたがあなたを大切に、愛することから始めませんか?
それから私は彼との関係を改善すべく、「嫌われてもいいから自分の気持ちを言う」「嫌われてもいいからやりたいことをやる」という「自分とのパートナーシップ」を図っていきました。
出典:girlydrop.com
とことん自分の望みを優先させる
「お金がかかるから」「時間がないから」「子どもがいるから」と言いながら、言い訳をして逃げてきたこと、今までの自分では怖くてできなかったことをあえてするようにしていきました。
悲しい時は泣く、嬉しい時は喜ぶ、悔しい時は悔しがる、イライラする時はイライラする。
自分の中に湧いてくる感情は全て受け止め、思いきり感じるようにしました。
感情に蓋をすることは自分を抑えること。
日本人は幼いころから「我慢しなさい!」と言われ、「泣かないの!」と言われ、自分の感情を出すことが苦手な民族です。
それが「大人」だと言われてきたから。
そうすると、自分が今何を思い、何を感じていて、何がしたいのかがわからなくなってしまいます。
そんな状態で他者と友好なパートナーシップを育めるでしょうか?
自分のためには誰かのため
自分を大切にすることは、自分が大切な人や物をも大切にすることです。
自分を後回しにしてまで誰かの為に何かをするのではなく、自分が本当に望んでいるからこそ「相手の為に何かをする」という行動に移せるのだと思うのです。
自分ばかりが「我慢をすれば」と思っていた私は、彼というパートナーがいたからこそ「自分とのパートナーシップ」を築くことを知ったのです。
そして、自分を大切にするからこそ自分の大切な人やものを同じように大切にするようになりました。
さいごに
誰かを信じることは、その人を選んだ自分を信じ、自分を信頼することです。
自分を信頼するということはどんな自分でも大丈夫。
出来なくても大丈夫。
失敗しても大丈夫。
嫌われても大丈夫。
どんな自分でも受け止めることです。
生きるということは、上手くいくことばかりではありません。
でも、あなたがあなたとパートナーシップを育むことが、全てのパートナーシップに繋がっているのだと、私は思います。
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