再婚後の子育て・子どもの気持ちを大切に考えたときに優先すべきこと

シングルマザーのみなさんは、「再婚」を考えられたことはありますか?

離婚して間もない頃は、「再婚なんて考えられない」「結婚生活はもう十分」と思っていたシングルマザーの方も、少し落ち着いた頃に「素敵な人と出会いたい」「支え合えるパートナーがほしい」など、前向きに考える時期がくることは自然なことです。

そんなとき気になるのはやっぱり自分の子どものこと。「パートナーと子どもはうまくやっていけるの?」「そもそもどうやって子どもに伝えるの?」など気になることもたくさんありますよね。気になる子連れ再婚事情をみていきましょう。




子どもにどうやって紹介する?

離婚後、気持ちも落ち着き新たに出会ったパートナー。

一緒に人生を歩んでいきたい相手であり、お互い結婚の意志もある。とても素敵なことですし大切に育みたいですね。

ただ、子どもがいるシングルマザーにとって、やはり一番気になるのは、「パートナーと子どもが、うまくやっていけるのか」ということ。再婚を意識するのであれば、子どもとパートナーの相性を事前に確認することは大事なことです。

遊ぶ様子を見てみる

いきなりあらたまった場所で子どもにパートナーを紹介すると子どもも警戒します。

大勢で集まる会などで顔を合わせてみて、一緒に遊んだり友達のような感覚で接することができるかをトライできる機会があるとよいですね。

仲良く過ごせるか、子どもが楽しそうにしているか、何度か会う回数を増やしながら子どもの様子をみていきましょう。時折、「ジュース買ってくるね」など言いながらその場から離れて、パートナーと子どもだけにしてみるのもいいですね。

パートナーの様子もチェック

子どもとパートナーが遊んでいる様子を見ることで、自分に見せる顔だけではなく、子どもにどのように接する人なのかを様子を見てみましょう。色眼鏡を外し冷静にチェックすることで、今後再婚した後の家庭像を描く機会にもなります。

焦らないこと

子どもとパートナーを会わせてみて、ぎこちなさや不安感が残るようだったら、決して焦ることはありません。急いで再婚しないと、どこかにいなくなってしまうことを心配しなければいけない彼なのであれば、人生をともに歩むパートナーではないのかもしれません。

あなたにとって、今一番大切なのは子どもの存在です。あなたと子どもの関係を第一優先にしてくれて、タイミングを待ってくれる彼であれば、将来も安心して過ごせることでしょう。

再婚する場合の心得

自分抜きでも子どもとパートナーが楽しめる関係になっていて、幸せな家族像が描けるようになったら、あらためて子どもにきちんと伝えましょう。


曖昧なまま、一緒に暮らして生活を始めるようなことをすると、子どもはどう振舞っていいかわからず混乱してしまいます。

「○○さん(パートナー)は、ママとあなたを支えてくれて助けてくれるとても大切な人だから、ママは結婚して一緒に暮らそうと思うけどいいかな」と正直に伝えることが大事です。

そこで、嫌そうな素振りを見せるなら時期を遅らせればよいですし、嬉しそうにしてくれれば、正式に再婚への道が開けてきます。

無理にお父さん役をしないこと

再婚すると、パートナーへ「新しいお父さん」という役目を果たしてもらおうとすることもありますが、果たして子どもにとって新しいお父さんが絶対的に必要なのでしょうか。

「新しいお父さんができたから、今日からお父さんと呼びなさい」と強要するのではなく、子どもが気楽に呼びやすいようなニックネームや名前で呼ぶことでもよいでしょう。

パートナーも、肩肘張って「お父さんにならなくちゃ」と思うと、なかなか懐いてくれなかったりすると、焦ったり不安や不満が出てきてギクシャクすることもあります。

「一緒に遊んだり勉強を教えてくれたりする年上のお友達」くらいの感覚で過ごせる方がパートナーも子どもも、そしてあなたも自然体で過ごせるのではないでしょうか。

実のお父さんの存在を大切に

再婚の際、悩ましいのが元夫との関係。新たな家庭を1日も早く落ち着かせたい、新たなスタートを切るために子どもを混乱させないと考えている方もいるのではないでしょうか。

ここで大切なのは「本当のお父さんとはいつでも会えるよ」ということを伝えてあげることです。あらたな家族ができても、実の父親はたったひとり。一生父親であることには変わりません。夫婦関係は破綻しても、元夫と子どもが親子であることは変わりません。

早く新しい家族になじむようにと、別れた夫とは会わせないようにするケースも見かけますが、子どもが「会いたい」と自然に言える環境をつくってあげるよう心がけましょう。

パートナーとあなたの関係も大切に

子どもとパートナーの関係ばかりに気を取られ、ついついパートナーとの二人の時間を持つことが後回しになってしまいがちですが、パートナーとあなたの関係が良好であって初めて成り立つ家庭です。

意識的に毎日少しだけでも二人で話す時間を設けるなどしてお互いの気持ちを共有しあいましょう。パートナーとしては、よそ者が入ってきたアウェイ感や子どもとの関係やあらたな環境に不安もあることでしょう。

頼るだけではなく、時には甘えさせてあげたりグチを聞いてあげたり、彼にとっても居心地のよい場をつくるように心がけましょう。

さいごに

最愛の子ども、そしてあらたに家族として加わるパートナー。無理に親子関係を築こうとすることなく、自然なカタチで居心地よく過ごせる関係でいられること、そして実の父親との関係も途切れさせないことが大切ですね。

ABOUTこの記事をかいた人

しばはし聡子

中学生の息子と暮らす子連れ離婚経験者。面会交流に後ろ向きな思いを乗り越えた経験を生かし、離婚後の子育てや相手方との関わりで悩む親、そして子どもの一助となりたい思いから「一般社団法人りむすび」を設立。 現在、個別相談や面会交流支援に加え、講演や執筆を通して共同養育普及活動を実施中。

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