愛情を育んできた友人たちのお話をさせて頂きます。
私と女性の友人と男性の友人、三人が幼馴染であり同級生です。
女性は子育て中のシングルマザー、男性は婚歴なしでしたが、この二人が結婚をすることになり、そこにたどり着くまでが、私たちにはわからない二人にしか見えない糸で結ばれていました。
若くして始まった子育て
若かった彼女は、当時23歳で子どもを授かり、できちゃった婚からのスタートでした。
今思えば若いって怖いですね。
なんでも出来ると思わせてしまうから。
結局、旦那さんの言葉の暴力などで耐えられず、結婚3年目で離婚となる結末。
そんな彼女ですが、人柄で周りの友人などから支えられていましたが、もともと反対されていた実の親や兄弟には頼れず、ひとりで躍起になって一人娘を育てていました。
彼が彼女を支える日々
そんな姿の彼女を見て、見ぬふり出来ない幼馴染の男性が彼女を手助けするのです。
彼女と彼は自然な流れでお付き合いすることになり、楽しく過ごす毎日。
お互いが良きパートナーとして何ひとつ隠し事もせず、時間が過ぎていきました。
離婚から5年ほど過ぎ、彼女の子どもの小学校入学を機に二人の間で、再婚について考えるようになりました。
しかし、子育中の彼女には、再婚がまだまだ考えられず、お付き合いの間柄から進展することができず、再婚の話は延期となりました。
感謝は絶えず心の内に
本当の彼女の心の内は「幼馴染という彼がパートナーとしてここまでしてくれたことに、涙がでるくらい感謝をしていました。
二人で過ごした月日が、お互いの距離を縮めていたのです。
だからこそ、「今再婚すれば、彼が娘の父親になってしまう。
彼に娘の面倒まで、これ以上迷惑かけられない」と言う気持ちが強かったのでしょう。
しかし、彼はパートナーではなく「再婚」をして、彼女を守ると言う気持ちがある事を、熱く語っていました。
熱い想いを受け取りながら
想いが痛いほどに突き刺さり、そこで彼女は「娘が18歳になり、高校を卒業するまで待って欲しい。
その時が来たら私と再婚して下さいと」彼に逆プロポーズ。
娘が3歳のときに離婚をし、このときは8歳になっていました。
18歳まで後10年の月日を待つことになります。
約束の10年目を迎えた去年
出典:pexels.com
長い様で早かった10年間が過ぎた去年、彼の方から私に連絡があり、「今までありがとう」と一言。
「もう悩み相談は必要ないから」と連絡をくれました。
なんと娘が高校を無事卒業し、恋人同士からの間柄から入籍し、晴れて夫婦になったとのこと。
彼女は再婚、彼は初婚。
だけれど本当にお似合いのカップルで、言葉にならないほど私も嬉しかったです。
やっとゴールインができ、幼馴染からの恋人同士、そして「夫婦」というベストパートナーへ。
15年間彼は「彼女しかいない」と一筋
長かった道のりを経て到着した40代。
それでも一組のカップルは、いつか夫婦になれることを待ちわびながら、最高のパートナーという時間を過ごしてきました。
子どもをひとりで育てるシングルマザーであっても、彼の様に支えてくれる人が傍にいれば、きっと不安や寂しさも紛れることでしょう。相手を思いやり、心に愛情が芽生え、お互いを必要としていたのですね。
さいごに
まだまだ新婚さんであるふたりですが、これまでの絆があれば大丈夫。
ふたりとも「必要なものはこれ以上ない」と言っています。
また彼の方も、20年間勤めてきた会社で地道に昇格。
妻である彼女の方もまつ毛エクステのスクールに通い、再婚を機に「美」に磨きをかけ、今はとても明るい顔立ちで素敵な女性になっております。
今まで子どものために一生懸命生きてきたけれど、これからは夫である彼のためにも
身体の中から「美」を求めていくと張り切っています。