シングルマザーの生活設計にも役に立つFP技能検定試験のすべて

シングルマザーの方に「子どもの教育や、働くことと同じくらい大変なこと」について質問すれば、たいていの回答が「生活費」「毎月の決まった支払」だと思います。

「子どもを育てていくための教育費、生活費どうやってやりくりすればいいのだろうか」と、思いながら、子どもが寝ている深夜にひとり悩むことも。

生活費も余裕があるなら「子どもへの教育・旅行・貯金」といったことにも、お金を回したいはずだからなおさらです。

この負のスパイラルから脱却するためにも、「生活に関するお金の仕組み」を知ってみることを考えてみてはどうでしょうか。




制度を知ることで知識が広がる

「そもそも税金って一言でいうけどどういう仕組みなのか」とか「確定申告とか還付とかあるけどどういう仕組みなのか」といったことからでも構いません。実のところ、目からウロコのような制度もあったりもしますよ。

そして、そういったことを専門に活動しているのが、ファイナンシャル・プランナーと呼ばれる専門家たちです。そして、彼らは自分たちの名刺に「○級FP技能士」といった表記をしています。というわけで、その認定をするFP技能検定試験、この機会にぜひ知りましょう!
※なお、ファイナンシャル・プランナーはFPとも略されています。

1.ファイナンシャル・プランナーとFP技能検定試験

ファイナンシャル・プランナー

簡潔に言えば生活設計の専門家です。彼らは、保険や住宅ローンの毎月の返済の見直し、税金の基本的な仕組みの助言などを筆頭に生活に関して困ったことがあれば気軽に相談に乗ってくれます。その姿は、まさに街のホームドクター!

なお、弁護士や行政書士といった士業関係者と異なり、合格しなくても業務を行うこと自体はできますが、それでも、「この人は資格を持っているから安心」となれば顧客からの信頼を自然と得られること間違いなしです。

ところで、このファイナンシャル・プランナーには大きく分けて2つあります。

1つ目は、普段は企業に所属して活動している企業系、2つ目は事務所を構えて活動している独立系です。全体的には、前者の方が多いですが、企業のしがらみを嫌って独自に動く後者も近くに住んでいる可能性があるので、一度インターネット等でチェックしてみては?

FP技能検定試験

これは、ファイナンシャル・プランナーを認定しているFP技能検定試験ですが、れっきとした「国家資格」で、単なる生活の向上だけでなく、シングルマザーにとっては自らもその立場になって活動したい欲求に駆られるかもしれない魅力があります。

むしろ、一定の顧客を得ることで適度な時に働きあとは自由に時間を過ごせられるメリットがあるので、考えるどころか思い立ったが吉日のごとく合格に向けて動くことをオススメします。

2.試験の制度紹介

ここで本試験の主な概要を紹介します。

概要

・試験団体:2つの試験団体(日本FP協会および金融財政事情研究会)
・試験場所:全国各地の主な都市
・受験資格:3級はだれでも受験可能、2級と3級は一定の要件あり
・受験時期:1月と5月と9月の年3回の定期開催
・受験級:1級、2級、3級(併願は不可)
・試験構成:学科と実技試験
・問題形式:択一問題と記述形式の問題が入り混じっている(1級は全て記述)
・合格基準:理論と実技の2つの領域においてそれぞれの得点が60%以上

上記の通り、本試験は主催団体が2つあります。一つは日本FP協会、もう一つは金融財政事情研究会です。ただし、学科試験はどちらで受験しても一緒ですが、実技試験がそれぞれ異なる5つの科目で構成されていますので、求めている分野の科目をよく吟味しましょう。

◎関連サイト:日本FP協会
◎関連サイト:金融財政事業研究会

試験対策と目指すべき姿

試験対策のパターンとコツ

テキストと問題集を購入して自分のペースで進めることができる独学は、すべての試験の基本的な対策方法です。

ただし、この方法では試験範囲のポイントやパターンを掴むことや理解するのに時間がかかったりするので、「私はやれる」と自信をもって臨めなければ、LECや資格の大原といった大手の資格の教育機関に通学する手もあります。これのメリットは、現役の士業あるいは相応の稼ぎをしているファイナンシャル・プランナーが講師となっていることが多いため、単なる試験対策のアドバイスだけでなく、最前線の現場で培ってきているからこそ分かる生の声をも教えてもらえることです。セミナーに行く以上に付加価値は高いでしょう。

目指すべき姿のポイント

ところで、前述のような方法で苦労しながら勉強をして合格を目指すことも大事ですが、同時進行でもいいので、「どういう姿を目指すべきか」に対しても向き合うことも大事です。

もし、それがなかなか答えを出せない場合は、すでに活躍している先輩たちがどういったことをテーマに活動しているかを見てみましょう。

例えば、下記の通りです。

①税理士の資格も持っているから税金に特化
②不動産会社を経営しているので不動産業も兼業
③元葬儀関係者だったため冠婚葬祭に特化

ただ、これは著者の考えにはなるものの、シングルマザーの立場である以上、そういった既存のものだけでなく、「教育や困窮して悩んでいる女性の支援を専門に行うことに特化している」といったことも一つの選択肢として提案をさせてください。

なぜなら、そういうところから生活の向上はもちろんのこと自分と同じ立場の人たちを救い出すきっかけを作り、やがては大きな社会進出の橋渡しとなれるかもしれない予感があるからです。それは、企業系および独立系の立場であっても変わりありません。

さいごに

本試験は、生活設計はいうに及ばず、それを通じて多くの生活に困っている人たちを助けたりもでき、さらには、企業への就労および独立開業すらも視野に入れられる非常に応用がききます。

著者は、色々な資格を見てきましたがこれほど範囲が広いものはそうはありません。

だからこそ、「すごく難しそうな資格試験で私には無理」と決めつけずに、シングルマザーの方であれば尚のこと、強味のひとつとして取得していただきたい資格です。

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