それぞれの家庭には、事情があります。
その事情によって、離婚を決断し一人で育てていく覚悟をして現在まできたシングルマザーの方が大半なのではないでしょうか。
ただ、必ずしも子どもの意見を聞いてからの決断だったとは限りません。
「本当は子どもの意思を尊重したかった」
「せめて、状況を説明しても理解できる歳だったら」
様々な思いを抱えているかと思いますが、今回は子どもの寂しさに気付いてあげることから、工夫策を考えてみました。
私もだけど息子も、本当は“疲れていたのです”
離婚して、しばらくは実家にお世話になりました。
それでも自立しなきゃと初めて自分名義でアパートを借りたときのことです。
私の母の最期が近かったこともあり、仕事をしながら引越しの手続きや各名義変更、書類を取りに区役所などを回り続ける、本当にばたばたした毎日でした。
この年のクリスマスは、引っ越したばかりで買い物に追われていた日でした。
それでも私はクリスマスを忘れていなかったので、前もって息子のプレゼントを頼んでいました。
しかし、時間になっても頼んだものは到着せず…
一緒にたくさん歩き回ってくれた息子は18:30には寝てしまいました。
クリスマスの息子の願い
次の日の朝。息子は早く起きて私に言いました。
「ママ、僕にはサンタさん来なかったのかな？」
すごく胸が締め付けられました。
でも、その次の息子の言葉に涙が止まりませんでした。
「僕のプレゼントが届いたら、ママと朝から夜までずっと一緒に遊びたい！！」
寂しかっただろうな。
ずっと我慢していたんだなと思うと、正直苦しかったです。
でも、私はすぐに笑って息子の手を握りながら
「ママから、ごめんねは言わないよ。たくさんありがとうだよ！」
と伝えました。
「どうして僕とママは二人なの？」
離婚してからしばらく、こんな質問がよく飛んできました。
その度に、何て答えたらいいかな…と悩んでしまったのも事実です。
ある時私は、イラストを描くことが趣味なので、思いついてから2時間。
“ママと君が二人の理由”という絵本をつくりました。
ただボールペンで描いただけのイラストですが、そのページ一つ一つに、保育園児だった息子でもわかる言葉で、思いを書いていきました。
読み終わって息子は、すぐに画用紙を出して私と息子の笑ってる絵を大きく描いてくれました。
この日から、二人だけということを意識しなくなった私たちです。
寝ている間に、アルバムに増えていた動画
休日の朝。
どうしても息子が先に起きて、私はなかなか起きれなかったという日がありました。
しっかり目が覚めて、携帯のアルバムを見ると…息子の自撮り
動画ばかりが増えていました。
後から「勝手に携帯をいじってはいけないけど、どうしてあんなに動画を撮ってたの？」と聞くと、「ママが寂しくならないように、ユーチューバーみたいな僕をたくさん撮ったの。そしたら、ママたくさん笑えるじゃん？」
そんな優しいプレゼントをくれた息子と、今も二人でその動画を見る時間があります。
その時の私の笑っている瞬間が息子へのお返しかな、と思っています。
寂しいときには、二人だけの合図を
息子は、寂しくなると自分の世界に閉じこもるところがあります。
きっと、ママは忙しいから仕方ないと諦めてしまっていたのかも知れません。
私は、それに気付いたときにある合図を考えて、息子に教えました。
これは、私が考えたことだから、他の人からは見ても気付かれない。
だから、外出しているときでも息子にふと不安や寂しさがくると、未だにその合図を送ってくれて。
何よりも息子の安心した顔を見ることで、本当は私も寂しさを消せているのかなと感じました。
子どもの寂しさって、いつどこで、どのタイミングで爆発してしまうかは本当にわかりませんよね。
だから、早く気づければそこからの工夫は始まりますし、例えなかなか気づけなかったとしても、自分を責めないでください。
必ず、答え的な道はありますし、ヒントは毎日たくさんあるはずですから。
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